玉葱(たまねぎ)
2001年 9月

この地域は玉葱の地場産地ということもあって、冬から春のシーズンには成長過程の玉葱の葉で畑が緑一面となる。
これは、葉もの野菜の緑とは違ってまた一種独特ともいえる色の違った景色を見ることができる。
これまでに毎年玉葱を作ってはいますが、購入してきた幼苗を定植してその後の手入れはそれ程の問題もなく
収穫に結びつけてはいますが、ここ数年前から自作育苗を始めたましたが、育苗時に生育の遅れた苗ができたりして
収穫時にバラツキのある出来映えとはなっていますが、今年も懲りずに苗作りから始めてみました。


 
  • 苗床作り
玉葱苗の定植後の手入れや施肥に付いては、それほど難しいもの
ではないように思えるが、収穫時における玉の出来映えにおいては
定植時点での幼苗の出来映えが大きく影響してきます。



苗床作りの詳細は、こ こ をクリックするとご覧になれます。   
  • 種蒔き、そして発芽  9月25日 (種蒔きより4日目)
苗床が出来上がったら、種蒔きです。
          
種蒔きが終わった後、日除けをかぶせて散水をして作業は完了。
日除けで覆ってはいますが、この時期の日中の暑さはまだ厳しく地面
が直ぐに乾いてきますので、毎朝必ず散水を続けます。

散水は遅くとも午前中で、夕方の散水は折角の水捌けを悪化させますのでしません。
  • 今度は無事に成功  10月20日 (種蒔きより30日目)
実は1回目の種蒔きがが大失敗。 このまま今年は中止しようと思い
ましたが、種があまっていることから、種蒔きをもう一度再挑戦 しま
した。
失敗の経過は苗床作りでご覧ください。(笑

結果的に、通常の蒔き時よりも半月遅れとなってしまい、あちこちの
畑では、既に定植も佳境に入ってきていますが、やっとここ迄に成長
今回は、前回の反省を踏まえて、水はけを考慮したおかげで大成功
です。 どうやら、最初の場所に種蒔きをした晩生の玉ねぎと一緒の
時期に定植となりそうです。
  • 畝作り  11月8日 (種蒔きより49日目)
他のお宅より、大分遅そがけとなってしまいましたが、後もう少しで
定植が可能となってきたので、畝作りをした。
畝作りにあたっては、自家製堆肥を土の上にバラ撒き 耕運機で
シッカリと撹拌し、その後に高畝にして畝作りは完成。
それ程事前に肥料は多用しません。
7m x 6畝、10m x 2畝で、約1000個程の植付けが可能です。

畝幅は、約35cm位に土を掻き揚げながら6〜7cmの高さになる
ようにします。結果的には、こんな感じの寸法の畝となります。  
  • 定植しました  11月14日 (種蒔きより55日目)
少し遅くなりましたが早生黄玉の2種類が順調に大きくなりましたので
戴きものの極早生種の白玉オニオンの苗の定植をしました。

付近の畑に植えられているものは、既に根がシッカリと張ってきており
株元も随分太くなってきています。 農家の玉ねぎは2月の終り頃には
収穫が始まるかと思いますが、我が家のものは4月に入ってからでし
ょう。
あとから種蒔きをした晩生のものは、この後一週間後くらいに定植が
出来そうです。
  • 追肥をしました  12月6日 (種蒔きより77日目)
苗はシッカリ根付いてきていますが、よそのお宅に比べて比較に
ならないほど今のところこじんまりしています。
しかし、根の方は活着しましたので、追肥をしました。
肥料は玉ねぎの中央に柄付きホーでV溝を作って、種粕と化成肥
料を撒き(左2列)、撒き終えたら上から土を被せます。(右列)
畝間には、保温と雑草防止のための稲藁を敷きました。

注) 2003.11月 追記
 追肥は、苗がもう少し大きく丈夫になってきて、いよいよこれから苗も玉も肥大
  しはじめようとする頃(この辺では12月末〜1月初)が、 最適のようです。
  • 玉葱、 その後  1月12日 (種蒔きより114日目)
 追肥をしてから1ヶ月ほどたちました。 寒さの中でも順調に
 育ってきております。 左側の写真のものが、我家で栽培し
 ているもので、上のものと比較してみてください。 右側の写
 真は近くの専業農家の畑で撮影したものです。
 専業農家の玉葱は、既に地中で玉が動き始めて地面にヒビ
 割れがはいってきています。

 前にも触れましたが、定植時期の遅れは、大きな差となって
 現われてきますね。
  • 収穫も間近に  3月2日 (135日目)
やっと3月にはいって、球が動き始め地面の
割れが入ってきた。このままいけば3月末に
は、食べられるものが出来てくるでしょうか。
既に、農家のものは白玉オニオンの市場への出荷が最盛期を迎えています。

写真の玉葱の品種は早生の「黄玉」です

右側写真の奥2列は、晩生で品種は「天寿」
というものです。 収穫は5月頃かな。  
  • 先ず、極早生種が収穫開始  3月21日 (種蒔きより155日目)
 まだ少し小振りで収穫はやや早目かと思いますが、極早生種の白玉
 オニオンの試し取りをして見ました。
 果肉は柔らかく、辛味がとても少ないので、その名のとおりスライス
 オニオンとして、生のまま鰹節削りをまぶして醤油をかけて食べたり
 スモークサーモンや鰯の刺身等と一緒にマリネサラダにして食べると
 最高です。
 加熱調理する場合は、普通の玉葱と違いかなり短時間に調理を終え
 ないとドロドロに蕩(とろ)けるようになってしまいます。

 この玉葱は保存性が悪く腐り易いのであまり長持ちがしません。
  • 極早生収穫と早生の早取り  3月31日
     (種蒔きより166日目)
僅か10日程しか経っていないが、この陽気で
雑草も同様だが玉葱の成長も著しい。
今年は、結構屑玉は少なく良好な出来でした。

写真右は、畑で取りたての玉葱の茎を切り離し
たもので、少し解り難いですが、切り口に液が
溢れ出ています。 玉葱が腐るのは、この部分
が充分に乾燥していないと、ここから順に腐っ
ていきます。  
  • 収穫後の天日干しと保存  3月31日
 玉葱は収穫を終えた段階で根と茎を切り落とし乾燥させます。
 朝方に切り落とした直後、日光に当てておけば夕方には切り口の部分
 は充分に乾燥しますので、この後コンテナに入れて暑さを避けて保存
 しておきます。
 早生の「黄玉」は、大きくなったものだけ少し収穫しましたが、4月末頃
 には全て収穫が完了となるかと思います。

 早生の玉葱もあまり長期の保存には耐えらず、秋の終り頃までには消
 化してしまいますので、吊るし置きはしません。 長期に保存するのは
 中晩生の玉葱でこちらは葉を切らずに吊るして保存します。

極早生の白玉オニオンは賞味期間が短く早生の黄平玉も夏場での長期保存が出来にくいことから
現在の栽培品種は、この土地の在来品種で早生の甲高黄玉品種のみとしております。




男でも出来る、玉葱を使った簡単な酒のつまみ
玉葱は、血液をサラサラにすると言われています。 そこで、珍しくもないと思いますが、私流の簡単レシピです。
スタンダードなのは、何といってもスライスした玉葱の上に削り節をタップリかけてですが、それ以外のものを
この時期になるとビールには欠かせませんね。 くれぐれも飲み過ぎにはご注意を

 
これが一押しです

梅肉と削り節だけを混ぜ合わせただけで
すが、梅肉と玉葱の絡み合いが最高
梅肉は良く潰してくださいね。
これも捨てがたいです

スライスした玉葱に燻製サーモンを混ぜて
マリネドレッシングを振りかけて完成
サーモンの変わりに鰯でも
これまた最高

ご存知の「もずくの酢漬け」とスライスした
玉葱に削り節をかけて混ぜ合わせます
三杯酢より土佐酢がおすすめ

終  り