信州、赤そばの里 箕輪町と妻籠宿

2005.10.20 快晴



昨年の11月初めに長野県伊那高原の箕輪町で、日本では珍しい赤いそばの花が咲いている
という噂を聞いた時には既に蕎麦の花は終わってしまっていた。
この赤い花の蕎麦は、ヒマラヤから持ち帰り品種改良がされて、新種のそば高嶺ルビー
と名付けられたそうで、この地にだけしか栽培されていないそうです。

一度は花の咲いているところを見たいものだと思いながら、今年もその時期がきていたが
すっかり忘れていたことに気がついて、早速ネットで検索してみたところ
どうやらまだ花が見られそうだということで、今回はバイクでのツーリングではなく
家内と一緒に遊びながら車で出掛けてみることにした。

朝から雲一つない澄みきった青空。 自宅から赤蕎麦のふる里箕輪町までは約190Kmの
道のりでもあり、飯田までは一般道を走って行くために、朝7時に出発した。
朝のラッシュ時に重なってしまったので、浜松を抜けるまでに随分手間取ってしまったが
R257〜R153を走って飯田市内には10時半に到着した。

以前、長野のネット仲間のカメ吉さんに飯田ICから一つ先の松川ICを降りたところに
JAの選果場があることを聞いており、 今がリンゴの最盛期でもあることから
選果場で等級外となる撥ねものが安く入手できるということで、昼飯前でもあり
赤蕎麦のふる里、箕輪町に行く前に立ち寄って、覗いていくことにした。


撰果場は地図にも載っていて直ぐにその場所は確認できました。
早速、選果場の前で売られている果物を物色 

 
この日に並んでいたものは、洋梨のラ・フランスの他には、リンゴは3種類ありました。
洋梨は、熟れてくると日持ちが大変短いということで規格外品の9個入りを一袋
リンゴは、「陽光」というのが酸味が少なくて甘いということでしたので
一箱22個入りのこれまた規格外品ということのようですが、傷なしのお買い得品と
いうことで、一箱2200円でした。(1個当り100円ということになります。)



この値段表は、別のところで売られていた同じ箱の中にそれぞれのサイズ別に
売り値が表示されていたものを写したものです。
私が買った一箱22個は確かに規格外のようですが、それにしても24玉入りで5500円
ですので、2200円はとてもお買い得といってよろしいのでしょうか。


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さて、梨とリンゴも手に入ったところで、いよいよ赤蕎麦のふる里に向かって出発です。
松川ICから中央道を走って2つ目の伊北ICを降りて、1Kmほど走ったところに
そば処「留美庵」はありました。
「留美庵」では、赤い花をつける新種のそば「高嶺ルビー」を十割そばにした「赤そば」を
食べさせてくれる、この店だけのオリジナルメニューだそうです。    
ちょうどお昼少し前でしたので、蕎麦畑の見学は後回しにしてまずは食事です。
  

 
左の写真は、中央アルプスを背景にしたそば処「留美庵」です。
右の写真が、赤そば定食 1600円也です。

蕎麦は十割りそばでしたが、全くばさつきもなく腰があって、私好みでボリュームもあり
お値段的にはややお高い気もしますが、中々美味しゅうございましたよ。  


 
留美庵の窓越しに赤蕎麦の畑が一面に見渡せるのですが、どうやら既に綺麗な
ピンク色の畑ではなく、花が枯れ始めていていました。
お店の人に話を聞いたところ、例年花が一斉に開花するのは、10月の第一週と
いうことだそうで、遅くとも10〜12日くらいまでが見頃のようでした。
それでも、中にはまだ綺麗な花が僅かに見られましたので写してみました。

もう一度綺麗に咲いているときに是非出かけてみたいものです。

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さて、お腹もいっぱいになったところで、折角の機会なので、どこか珍しいところを廻って
みようと飯田ICまできたところで、「妻籠宿」がこの近くにあることを思い出し
今まではバイクで目の前を走り過ぎているだけでしたので、今回は家内も始めて
ということで、家内のリハビリのための運動を兼ねて、町並みを散策しに出かけました。

妻籠宿は飯田ICから40Km弱のところで、浜松の帰り道には都合の良い場所です。

妻籠宿の向かう途中で、野生の猿を山あいの
道路の柵に腰掛けているところ初めて見ました。
噂には聞いておりましたが、こちらを向いた時の顔は流石にビビリましたね〜。 (笑
写真を撮ろうと思ってバックしたところ、素早い速さで逃げていきました。


普段のバイクでのツーリング時には中仙道の妻籠宿は国道256号線を蘭川をまたいで
向こう側にあるために、見ることもなく通り過ぎてしまっていた。

岐阜の高山陣屋の町並みに比べると、その規模の大きさでは格段差はあるものの
観光の餌食となって近代化され過ぎた陣屋の町並みに比べ、ここ妻籠宿は
昔ながらの街道筋に、ひっそりと佇みその昔を偲ばせるとても素晴らしい町並みです。

町並みの街道の長さは、約500mくらいでしょうか。  緩やかな勾配もあって
家内の町並みの散策は、もってこいの運動にもなりました。



尾又橋を渡って最初のお店の松下商店(食料品)の軒先には、私も作っている
スクナカボチャが売られていて、何と1個850円もしていました。(笑

 
写真では少し分かり難いかと思いますが、とても風情のあるたたずまいです。
宿場の中には今でも宿泊できる宿もあります。(7500〜12000円くらい)

今回は、最初からの予定にはなく約40分程度での足早での見学でしたので、次回には
木曾街道を廻りながら、もう一度ゆっくり散策をしてみたいものと思っています。

今回のお土産はこんな具合になりました。

リンゴ(陽光)一箱 : 22個  洋梨(ラ・フランス) : 9個
赤そば焼酎 : 3本 となりました。